2021-22年度 国際ロータリー シェカール メータ会長 紹介

シェカール メータ

・カルカッタ-マハナガル・ロータリークラブ

(インド、西ベンガル州)所属

・会計士であり、自身が設立した不動産開発会社「Skyline Group」の会長

・カナダを本拠とする「Operation Eyesight Universal (India)」(回避可能な失明を防ぎ、治療可能な失明を治療する国際開発組織)の

ディレクター

災害救援活動に積極的に参加してきたメータ氏は、シェルターボックス(英国)の理事です。2004年に発生したインド洋での津波の後、被災者のための約500戸の家の建設を支援しました。

 

南アジアで1,500件以上の心臓外科手術を提供したプログラムを立ち上げたメータ氏は、インド全土での識字率向上をはかる「TEACHプログラム」の創設にもかかわり、このプログラムを通じて何千もの学校に支援を提供しました。

 

1984年にロータリーに入会したメータ氏は、RI理事、複数の委員会の委員および委員長、ゾーンコーディネーター、研修リーダー、ロータリー財団専門家グループメンバー、地区ガバナーを歴任したほか、インド・ロータリー財団の会長を務めています。

 

超我の奉仕賞、ロータリー財団功労表彰状、特別功労賞を受賞しており、ラシ夫人と共にメジャードナー、遺贈友の会の会員です。

 国際ロータリー第2570地区 2021-22年度 RI第2570地区 ガバナー 水村雅啓(入間RC)

【地区活動方針】

昨年から続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大によってロータリー活動が制約されています。私たちは、Afterコロナを見据えて、持続可能なより良い変化をもたらす行動人として活動出来るように、今から準備を進めることが重要と考えます。

 

1918年に発生した世界で5億人が感染したと言われるスペイン風邪。多くの都市で劇場や映画館が営業停止を余儀なくされ、一般市民の集会も禁止されました。そのような状況の中、当時のロータリークラブはそれぞれの活動に変更を加えつつ、感染者への支援にもあたりました。ロータリアンは各地のガイドラインに従って例会の開催方法を工夫し、自治体や医療従事者に必要な支援を提供しました。

カリフォルニア州のあるクラブは、換気の悪い場所での会合を禁止する地元の規制に従い、屋外で例会を開いたそうです。今なら、オンラインで例会を開催しているといったところでしょうか。それは、仲間のつながりを維持していこうという心の表れでした。

【よく学び、未来を描く】■■■

私は、こんな時だからこそ、「ロータリー」を学び直したいと思います。

バーチャル国際協議会では、11日間、インパクトをもたらす奉仕プロジェクトについて、会員基盤を広げることについて多角的に学びました。それは、奥行きが深く幅の広い内容でした。これを地区役員そしてクラブ会長に伝えることが私の役目です。地区役員はそれを具体化してクラブ会長はもちろんクラブリーダーに伝え、全体としてそれを実行していくことです。それを効果的なものにするためにも「ロータリー」を学び、未来志向の活動計画を練っていきましょう。

ロータリー運動を表す言葉に「入りて学び、出でて奉仕せよ」があります。(1947-48年度、ケンドリック ガーンシーRI会長テーマ)

「入りて学び」は、目的意識を持って学ぶこと、RI会長のテーマや地区の方針も含めて、大いに学び合い人格を高め合おうということです。また、大きく変革し続ける国際ロータリーを学び、理解を深めることはロータリー活動を有意義にすることにほかなりません。

「出でて奉仕せよ」は、学んだことを地域社会に戻り、奉仕の心として実践に移そうという呼びかけであります。

ロータリーをより知り、現状を把握して、希望に満ちたロータリーの「未来を描く」ために、地区にあってはセミナーや研修会を、クラブにあっては例会や家庭集会で学ぶ機会を大いに作っていきましょう。

 

【描いた未来に向かって、行動】■■■

学んだことを実践に生かすことが重要です。まず5年後、10年後の地区やクラブの未来を描きましょう。どんなクラブになっているか。会員規模、例会風景、親睦活動、奉仕活動の内容・・・等々。夢(未来ビジョン…戦略計画)を描きましょう。そして、夢の実現に向かって行動しましょう。

メータ会長は、会員数を120万から130万人に増やそうと提唱しています。そして、もっともっと人びとのために奉仕し、その人生をより豊かにするために援助していただきたいと、そして、ほかのロータリアンや、他団体、企業と手を取り合い、地域社会にインパクトをもたらすプロジェクト、国や世界の人びとの人生を豊かにするプロジェクトを実施してください、と訴えています。それは「ロータリー奉仕デー」の実施という形で全地区とクラブに求めています。「ロータリー奉仕デー」として認められるには、いくつかの必要条件がありますが、実施することで会員、クラブの意欲を引きだし、公共イメージの向上とともに、会員増強に繋がります。是非「ロータリー奉仕デー」に取り組みましょう。

 

ロータリーの目的は「奉仕の理念」を奨励し育むことにあります。

「奉仕の理念」とは、要約すれば「他人のことを思いやり、他人のために尽くすこと」。

奉仕とは、自分よりもほかの人のことを先に考えることです。

地区やクラブのリーダーは、率先して様々な機会を作り、理解を深め実践に導く役割があります。是非そんな一年にしていただきたいと思います。

【地区活動目標】

 

(1)活力ある地区・クラブをつくる

・5年後のあるべき姿を多角的に描いた戦略計画(未来ビジョン)を作成する

(地区・クラブともに/My Rotary戦略計画立案ガイドを利用)

・「Each One, Bring One(みんなが一人を入会させよう)」の推進

・会員増強は、目標を定め、多様性のある会員構成を目指そう

・地区役員は、クラブの活性化支援のために何ができるかを念頭に活動する

 

  • 研修の実施でロータリーをもっと知る

・新会員研修はじめ全会員が研修・学習する機会をつくりロータリーを知ることで、クラブの活性化に繋げる

・地区セミナーへの参加 (ベテラン会員だけでなく、新会員の参加も)促す

・会長幹事会で、地区委員を招いてロータリー情報の学習を行う

・地区委員は積極的にクラブに出向き地区情報を提供する

・関連委員会との合同研修会を実施し、意見交換のできる機会を作る

・会議、研修、セミナーを最適化するため、バーチャル技術の使用を支援・奨励する

(3)多様な奉仕プロジェクトへチャレンジ。

・グローバル補助金を活用した国際社会への貢献

1.平和構築と紛争予防、2.疾病予防と治療、3.水と衛生、4.母子の健康5.基本的教育と識字率向上、6.地域社会の経済発展、7.環境の保全

 

7つのカテゴリー

 

 

・地区補助金を活用した地域社会への貢献

・「ロータリー奉仕デー」の取組みを検討する・・・(別紙資料を参照してください)

※メータ会長メッセージ:ロータリー重点分野の一つ以上に該当する地域社会の課題に、ロータリー内外のボランティアが一緒に取り組めるものとして、少なくとも1回、「ロータリー奉仕デー」のイベントを計画・開催していただきたい

・ポリオ根絶活動を推進する

 

(4)将来のリーダーの育成

・すべての機会を活用して地区のリーダーとなる人材の発掘と育成に取り組む

・ガバナー補佐、地区委員は、次年度の地区リーダーとなる人材を発掘し推薦する

・RLIへの参加を促す

・未来を担う若い世代を支援し、青少年プログラムに積極的に取り組む